教材や支援のアイデア
  ◇ 教育環境 ◇
◎構造化が必要な理由
 TEACCHプログラムにある「構造化」は自閉症スペクトラムの子どもたちに有効とされていますが,分かりやすい環境を整備して不安を軽減し,活動へと促すといった意味では,すべての障がいがある子どもたちにとって学習活動をサポートするために有効です。構造化は障がいがある子どもたちの特性を把握し,その人に合わせた方法で行うものです。
 

◎構造化のタイプ
・時間の構造化
・空間の構造化
・活動の構造化

◎時間の構造化 ~ いつ 何を どこで ~
 個々の子どもに応じて,文字やイラスト,写真等(本人に伝わるもので)を用いて提示します。
 効果として
・見通しが立ってイライラや不安の予防ができること。
・自分で何度も確認することができ安心につながること。
 言葉での指示は時間がたつと忘れてしまうことがあります。大人でたとえれば,「仕事のスケジュール管理を,スケジュール帳や付箋,スマホのカレンダーやリマインダーでしている」ようなものでしょうか。
時間の構造化(スケジュール)(←写真で説明しています。)
 
 
◎空間の構造化 ~ 場所と行動を一致する ~
 どの空間が何をする場所なのか,場所を明確に仕切り(パーティションや段ボールの囲い,カーペット等)区別すること。
学校では
・勉強や課題をがんばるための場所(集団で,先生と一緒に,一人で)
・遊ぶ場所
・リラックスやカームダウンするための場所
・スケジュールを確認する場所
  活動と場所を対応させることが大切です。
 
場所の構造化(準備中)
 
 
 ◎活動の構造化 ~ 何を どのくらい どのように ~
 ある場面や状況に限定した手順や流れを視覚的に分かりやすくしたもの。
学校では
・ワークシステム
・掃除のマニュアル
・手の洗い方手順書
その他,たくさんの場面や状況で使っています。文字での手順書を利用する場合,大切なこととして,例えば「手を丁寧に洗う」よりも「手の甲を5回洗う」と順番や回数,時間を具体的に提示した方がより分かりやすくなります。
活動の構造化(準備中)
 
参考文献
朝日新聞厚生文化事業団(1999)自閉症のひとたちへの援助システム,朝日新聞厚生 文化事業団
梅永雄三(2016)自閉症スペクトラムのための環境づくり.事例から学ぶ「構造化」ガイドブック,Gakken